転勤は本当に必要か

 

皆さん「転勤」のご経験はありますでしょうか。

私は金融機関に勤めております関係で数年毎に異動をしておりました。もちろん全国津々浦々です。

 

業種によって異なりますが、我々の業界は特に転勤が多い職種でございますので、その時期になるとまぁ忙しくなるわけです。

 

そもそもこの転勤制度は何故出来上がったのでしょうか。日本の特徴的な人事制度なんですよね。なんとなく理解していましたが、改めて調べて見ました。

前提は終身雇用にあるようです。

大きく3つに分かれます。

、解雇ができないため、余剰人事を転勤という手段で調整する。

、社員の待遇をなるべく平等化する。

、狭い人間関係を定期的にリセットする。

 

だそうです。この時点で既に議論の余地がありそうですね。

転勤には色々なケースがあります。

これも業種によって様々ですが、リセットに重きをおく転勤や、スキルの均一化を目指し、平準化の為の転勤、また、グローバリズムに対応していくための転勤等が挙げられます。

近年、アベノミクスの経済効果で就職は売り手市場とも言われてきました。離職率が以前より低くなっている為、「働きやすい会社」が増える一方で、はっきり言って「使えない」社員も多く存在してしまいます。

そもそも転勤は「目的」ではない事を認識しておかないといけないでしょう。

会社や組織が持続的に成長していくための「手段」に過ぎません。

近年「手段」の最適化が転勤ではないとすると、前提は大きく変わってきます。

私個人的な考えでは、組織の活性化やスキルの均一化、仕事のマンネリ化を防ぐという意味では転勤効果は非常に大きいと言えるでしょう。

しかし、それはあくまで内向きな考え方に過ぎない、という事です。

欧米では幹部クラスを海外赴任させる以外の転勤はほぼありません

 

サラリーマンはある程度経験を積めば、どこでも仕事をこなせるようになる管理職が生まれます。様々な部署を経験させて、マネジメントができる幹部クラスを一人でも多く要請するのです。

 

組織の難しいところではありますが、昔の日本からの雇用制度は「全員足並み揃えて」という仲良し風土が成功してきました。言い方は悪いですが、全員にそういう機会を与えるのが通常なのです。

無理な仮説を唱えて、ハードルを設定することはないのです。

 

全社員に均等な制度」、が果たして本当に必要でしょうか。

大衆化から個別対応へ

大量生産し、物が売れていた時代とは明らかに違います。

今は個のニーズをしっかり汲み取って行かなければ、クライアントの満足度は高くなりません。

製造業、サービス業、接客業、全てに共通します。

 

昔と今は大分変わってきました。

 

「ブルゾンちえみ」

人気ですね。

キャリア…ウーマンが増えてきました。

 

働き方の多様性です。結婚を機に仕事を辞める女性も少なくなりました。

それぞれのお金事情はありますが、それだけではなく、キャリアアップやライフスタイル等、変化しています。

私の周りにも夫婦ともに転勤族なんてザラですね。

私も転勤により、色々な経験をしました。それはとても貴重な時間です。

でも本当に必要でしょうか。

皆が人生を一つの仕事を軸に生活することが幸せだとは思いません。

これも終身雇用がベースですので、何も疑問を感じない社員もいるでしょう。

金融機関は特に「クライアントとの癒着を防ぐ」ことが重要とされており、定期的に配置換えをします。

欧米ではクライアントの担当者が変わることは滅多にありません。彼らは転勤しません。信頼が全てですからね。この考え方の違いに疑問を抱きます。

こんなことを言われた経験がありました。

「3〜5年で転勤する人にわざわざ本当のことを話す必要がないよ」

日本と海外では雇用制度が異なりますので同じ比較はできませんが、消費者が求めるニーズに対応しなければならないことは全世界共通であり、日本か欧米かは関係ないのです。

 

日本は辞令が出ると、たちまち従わなくてはなりません。終身雇用契約ですからねw

会社が潰れたらどうするのでしょうか。(社員は大抵自分たちの会社が潰れるなんで夢にも思っていませんからね。)

 

社員にも生活基盤や家族、友人がいます。会社で働くことはその上に成り立っているといって良いでしょう。

 

働き方は変化するのです。

時代もそうですし、ご自身の年齢もそうだと思います。

成り行きに任せがちですが、サラリーマンほどしっかり考えないといけませんね。

行き当たりばったりで仕事をするのも良いですが、頑張っている人ほど、その後の人生に計画性を持っていません。

以前書いたアスリートも一緒です。何事も計画が大事です。

 

皆さんにとって自分の環境を見つめ直す良い機会になれば幸いです。

 

 

では。

 

 

 

 

 

 

4 件のコメント

  • 働く場所、働くメンバー、仕事内容が自ら選べないことに違和感を覚えてしまいますね。
    スペシャリストを育成した方がいいような気がします。

    • サクさん
      自分自身の問題として捉えるか、枠の外の問題として捉えるかで、まったく見方が変わってしまいます。
      どこの業種にも職人がもっと必要かもしれません。
      そうすれば個のニーズに対応できると思います。それも信頼という1つの考え方ですね。

  • 使えない社員…ドキッとしました!そうならないように、効率よく仕事をこなしていきたいですねー。成果主義でない企業が多い日本は、仕事をしない人にはとても良い環境ですよね…優秀な人はどんどん外へ出にて行ってしまったんじゃないでしょうか?

    • くまさん
      おっしゃる通りです。成果主義を導入している企業は以前より多くなっています。
      でも終身雇用も付いてます。これじゃ成果主義とはいえないのではないでしょうか。
      つかえない社員の定義はなんでしょうね。第三者からの評価が基本ですから。この定義で一本書けそうです。

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    hishi

    小児喘息には水泳が良いとの理由で幼初期から水泳を始め、大学まで本格的に水泳に打ち込む。高校で全国大会優勝経験をし、世界ランクイン。大学でもほどよく活躍したところで引退。一転、育った環境からまったく畑違いな金融機関に入社。30代サラリーマンです。